ビバリーセンターのすぐ近く、通りの角に面した気軽に立ち寄れるレストラン。扉を開けると「いらっしゃい」のさりげない掛け声が寿司場の板前さんから飛んでくる。カウンター席には何気なく座ってみたくなる大きめの椅子が並ぶ。ついつい見入ってしまうネタケースに思わず引き込まれてしまいそう。店の奥にはゆったり食事を楽しめるダイニングテーブルがあり、また外のパティオで自然の風に吹かれながらの食事も気持ちがいい。全体的に黒でクールにまとめながらも、木目使いが和の雰囲気をかもし出している店内は、時間帯に関係なく常に地元のアメリカ人客でにぎわっている。お気に入りのメニューがあるお客様も多く、来店すると必ず同じものを注文するのだとか。ビバリーヒルズのいわば穴場的な存在なのであろう、美味しさを知るリピーター達が後を絶たない。

クランチーロール $9.50
一目みてわかるように、これは普通のクランチーロールのイメージをくつがえす、意表を突かれる一品だ。天かすと本物の蟹肉をたっぷり入れて混ぜ合わせたものを棒状に軽く固めたものが、トッピングとロールの中に使われている。蟹と天かすを混ぜ合わせることで蟹の甘みが増し、風味がぐんと引き立っている。この具の中にはトビコが含まれているため、一口ごとにトビコのプツプツ感が口の中ではじけ、そこに天かすのサクっとした舌触りが加わって楽しい。唐辛子の辛さが少しだけ利いているところがまたくせになり、箸が止まらない。ご飯との相性も抜群で、これに海苔の香りがかすかに加わったクランチーロールが大人気であることに納得がいく。盛り付けがいたってシンプルなだけに、蟹肉をふんだんに使っているその贅沢さが、とても強く主張されているようだ。

クリーミー クリスピー ブラックタイガー $10.95
テーブルに運ばれてきたとたん思わず笑みがこぼれる楽しい盛り付け。真っ白な陶器のお皿だが、形がユニーク。そこへこんもりと盛られているのはブラックタイガーのフライ。揚げたエビを、マヨネーズとケチャップをミックスしたソースに絡めた、シンプルだが味わい深い一品だ。味付けのソースにマヨネーズとケチャップが使われているとはわからないほど味はなめらか。あくまでも主役はブラックタイガーなのだ。ほんのり甘くポッテリとしたエビは、わずかに歯ごたえを残して揚げてある。揚げたてを頬張ると、ソースのなめらかさと衣のサクサク感が際立つ。このなめらかなソースがエビに絡まって、クリーミィでいながらパセリの風味で変化を与えている。良質で新鮮な油で揚げているから、当然後味はすっきりしている。