- 最近注目の古酒とチーズ-

“なに、チーズと日本酒?”と思われるかもしれないが、実は日本酒もワインに負けずと劣らず良いマリアージュを醸し出してくれるのだ。以前にも日本酒の魅力については、いろいろと書いているが、日本酒のすばらしさは、食事や料理をあまり選ばないこと。その理由には、アミノ酸の多さが旨味を引き出し、酸味の少なさが食材と反発しないことがあげられる。

特に、古酒やコハク酸、乳酸の多いキモト系、山廃などは、乳製品とは抜群の相性を示すのでぜひ試されると面白い。

あまり皆さんには馴染みがないと思うが、古酒とは、通常3年以上エイジング(熟成)させたものを言う。味は、新酒などのフレッシュさと切れのよさとは反対にまろやかになり、香りは、蜂蜜やバナナ、マンゴなどのフルーツ系、ナッツ系、醤油系などとさまざまな香がでてくる。また、アミノ酸と糖分の変化により、色は年を追うごとに琥珀色になっていく。通常の日本酒は、1年くらいを目処に美味しく(蔵元が本来目指した味)飲めるが、この古酒は、年を追うごとに味が変化し、味わいが楽しめるのが面白い。

今月のピック

食前酒としてぴったりのこの七賢3年古酒、吟醸酒がベースとあって、なんともまろやかですっきりとしたものに仕上がっている。香りもバナナ系で、食欲を増進させてくれる。どのチーズとも相性は良いが、特に白カビタイプのカマンベールソフトチーズと良い。