-景気の悪い今年の冬は燗酒で心を暖めよう-

ここ数年、アメリカでも吟醸酒を冷やして飲む習慣が定着してきたのは、大いに歓迎すべきことだ。しかし、その反面、多くのアメリカ人が、「燗をするのは品質が悪いからだ」「プレミアム酒はすべて冷たくして飲むべきだ」という間違った印象を持ってしまった。実際には、その逆であまり香りの無い雑味の多い酒こそキンキンに冷やした方が飲みやすくなる。もちろん、香りの高い酒や若干発泡した生原酒などは、冷たくして飲んだ方が美味しいが、造りのしっかりした、旨みと酸味のバランスのよい酒は、人肌燗(35℃)からぬる燗(40℃)で真価を発揮する。

今回は、燗をするといっそう旨みのふくらむ日本酒をお教えしたい。生モト造り、山廃造りとあればまず問題はない。これらの酒は、大吟醸などと比べ温かくすることによってより美味しくなる酸(コハク酸)が多く存在するからだ。また、華やかな香りが低い、純米、特別純米も燗をすることにより味に広がりが増す。不思議とこれらの酒は、冷やで飲むと軽い感じだが、燗をすると味が濃醇になり、同じお酒とは思えないほど変化するので試していただきたい。

 

今月のピック

長野県のくろさわ 純米生モト

冷やで飲むと軽く感じられるが、常温からぬる燗で飲むとまったりと旨味とコクが増す。

輸入販売元:Pacific International Liquor
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