栗は世界中で古くから愛されている食材である。お菓子はもちろん料理の素材として、また粉に挽いても使用されている。日本でもなんと縄文の頃より親しまれていたという記録が残っている。
農耕の最初は栗とも言われており、日本現生の栗が各地で栽培されている。名高いのは、兵庫県・丹波の栗。粒の大きさと味の良さが特徴で、「日本書紀」に登場しており、古くから朝廷や幕府への献上品に使われている。和栗の特徴を活かした料理には、栗ご飯、栗きんとん、栗饅頭、栗羊羹など。和栗は渋皮が剥きにくいが、香りが高いのが特徴。日本風の和菓子には日本現生の香り高い和栗が相性がよいが、もちろん、他種でも代用可能。ただし、日本栗で上手くマロングラッセを作れないよう、それぞれの栗の特性によって、向き不向きな料理はあるようだが・・・。

日本栗の主な特徴は、身が詰まっている、甘みが強い、渋皮が取りづらい。お隣の中国種は、小ぶりだが甘みが強いのが特徴で、火を通すとさらに甘味が増すため、よく、甘栗などに用いられる。そのほかヨーロッパ種は、甘み控えめで、製菓や製粉にされることが多いなど。
秋は新米の取れる季節。つやつやと輝く白米と鮮やかな黄色の栗のコントラストが美しい。秋の味覚、栗で収穫の季節を存分に楽しもう。