神戸牛は、世界で認められている日本の高級ブランド牛。その価値と貴重さは、一体何なんだろう。驚くことに実は、日本中どこを探しても、兵庫県内の牧場のどこを探し回っても、神戸市内の牧場これでもかと言う程探し回っても、「神戸牛」と名の付いた牛は存在しないのだ。「なぜ?」と疑問を抱く人もいると思うが、これはまぎれもない事実。「神戸牛」自体、他の「松坂牛」や「十勝牛」に合わせた俗称で、実際には「神戸ビーフ」、「神戸肉」と呼ばれ、これは何と「称号」なのだ。生産者・食肉流通業界・消費者の協力のもと設立された「神戸肉流通推進協議会」という団体があり、この協議会が定める厳しい定義をクリアしたものだけに、最高級牛肉「神戸ビーフ」「神戸肉」の称号が与えられる。
この定義を簡単に説明すると、まず牛は、兵庫県産の但馬牛に限り、食肉処理場に出荷されていることが大前提。この但馬牛とは、兵庫県北部の但馬地方で育った和牛の中の黒毛和種。この牛、優れた肉質と協力な遺伝子を生まれもち、全国の和牛改良にもよく活用されるのだ。黒毛和牛という牛は全国各地にいるが、但馬牛だけは、他県産の血を入れていない。この但馬地方の土地条件も高く、良い草と変化に富んでいる。水は硬水でラジウムが多く、山草には肉牛がよく育つのに必要な薬草が含まれている。その上、牧草にも恵まれている。 |