祭り、花火、カキ氷、団扇、風鈴、アサガオ、そうめんなど、日本には昔から夏を表すさまざまな風物詩があります。浴衣(ゆかた)もその代表的な風物詩のひとつ。浴衣とは、夏に着られる最もカジュアルな和服(着物)の一種です。最近では、日本の古典的な柄を用いたデザインに加え、モダンな柄や、ポップな柄まで、さまざまなデザインを選択できるようになり、さらにリーズナブルなものも多く出回っているため、若者の間でも夏の人気アイテムとして定着しています。また、日本を訪れた外国人観光客が楽しげに浴衣を選んでいる姿も、よく目にする光景になりました。
平安時代(794-1185)に上流階級の人々が入浴する際に用いた「ゆかたびら」という麻の着物が、浴衣の始まりと言われています。その後、江戸時代(1603-1867)に入り「ゆかたびら」は、庶民の間にも普及するようになりました。この頃から「ゆかたびら」を省略して「浴衣(ゆかた)」と呼ぶようになったと言われています。また、元々は麻で作られていた「ゆかたびら」ですが、綿の生産率が高くなるにつれて、徐々に麻から綿へと素材も変わり、現在のような浴衣が完成したそうです。