< 日本の五節句 及び 関連する植物 >
1 月7 日 人日(
じんじつ) の節句 (七草粥)「七草」
3 月3 日 上巳
( じょうみ) の節句 ( ひな祭り)「桃・よもぎ」
5 月5 日 端午
( たんご) の節句 ( こどもの日)「菖蒲(あやめ)」
7 月7 日 七夕( たなばた) の節句 (七夕)「竹・瓜」
9 月9 日 重陽( ちょうよう) の節句「菊」
<重陽の節句>
上にあげたものが節句と呼ばれていますが、今回は、 9 月9 日の節句(重陽の節句)についてお話をします。重陽の節句は、もともと奈良時代(710-794
)に、農民たちが秋の食べ物である 栗などを 米に混ぜて炊いて、収穫を祝っていたことが始まりのようです。その後、中国から様々な思想の影響を受けるようになると、古代より中国で信じられていた「菊には邪気を祓い、若々しく長生きできる効用がある」という考えが伝わり、別名「菊の節句」とも言われる重陽の節句が根づいたと言われています。
重陽の節句は宮中の人々が、菊を鑑賞したり、菊の花弁を浮かべた菊酒を飲んだり、菊に関する歌を詠んだりして、節句を祝っていた宮中行事でした。また日本の古い書物には、重陽の節句の前夜に菊のつぼみに綿をかぶせ、夜露と菊の香りを染み込ませた綿を使って女性たちが若さを保つために身体を拭いたということが残されています。残念なことに重陽の節句は明治以降(
1868-1912 )急速に廃れてしまったため、現在は一般的な民間行事は行われていません。しかし今でも、10 月や11
月には日本各地で菊祭りや菊のコンクール、菊に関する詩を詠むイベントなどが風習として残っています。菊祭りには、本当にさまざまな種類の菊や菊で作られた人形なども展示され、人々の目を楽しませています。 |