12月、年の終わり。どの国にとっても、非常に忙しい月だ。クリスマスのプレゼント探しに、休み近くのテストラッシュ、忘年会の企画に、年明けの準備やら、それはどこの国に行っても同じく、12月はとにかく忙しい!! 日本では、昔からそんな12月を「師走」と呼ぶ。

その意は、「忙しくて、師匠も走る!」という言われから、だとか。 そんな話を聞いてから冬の街並み想像すると、走ってる人が多いかも?なんて思えてくる。 クリスマスを祝ってなかった時代でも、12月は忙しいイメージがあったということが分かる。

その中の年末一大イベント「大掃除」がある。掃除は掃除でも、何と言ったって「大」掃除。特別な掃除であることは、言葉からだけでも分かる。 この大掃除は、日本の一つの習慣として昔から行われてきた。家の隅々までくまなく、家族全員で取り掛かる掃除。 一年分の汚れを綺麗に除去することにより、来る新年を新たな気持ちでスタートする、という意志に連なるものだ。 小学校や中学校でも、それは年末の行事として知られる。

何回も繰り返した様、大掃除はただの掃除ではない。時により、無くした宝石が見つかったり、忘れかけてたお金があったりなど、幸せを呼ぶ行事だ、と思う一方ヘソクリがバレてしまったり、ちょっと怪しい本が見つかってしまったりと、かなりスリリングな行事でもある。

アメリカでは、11月後半にサンクスギビングデーで七面鳥を食べた後、クリスマスの鶏料理を考え始める。 クリスマスがどの行事よりも大きく、その宗教背景が伺える。12月に入る少し前から、既にクリスマス一色に変化する。 学校もクリスマス1週間前には休みに入り、新年は、早い学校で3日に始まる。そのように年末年始の文化は多少違うが、12月がとても忙しいことに変わりはない。 家族全員で飾り付けるクリスマスツリー。ちょっと高級な家に行けば、家の外まで、煌びやかに並べられているライト。街は、どの月より明るくなり、イエス様の誕生と新年の願いを祝う。 そう考えると、クリスマスへの準備のために行われる掃除が、日本で行われる大掃除と類似してるかもしれない。

日本の話に戻るが、最近では掃除用具の多岐や高機能化により、日々の掃除でも多くの場所を掃除できるようになった。 その為か、大晦日前の住宅街などでも家族総出での大掃除といった風景は見られず、場合によっては大掃除をしないと言う家庭も増えてきた。 つまりは常に掃除をし、汚れに気が付いた時にすぐさま綺麗にしておけば何も大晦日前に慌てて掃除をする必要はないという、合理的で効率的な発想でもある。

それでも日本の主婦なら、したくなってしまう「大掃除」。それは何故かというと、「文化と習慣」を理由に、家族の全員に掃除を手伝わせることが出来るからだ。 考えてみると、そんなチャンス滅多にない。大掃除計画は、それを踏まえて早めから作っていきたい。学ぶ遊ぶ話す場所を与えてくれた学校に、寝る食べるくつろぐ場所を与えてくれた家に、1年の感謝の気持ちを込め、新たな1年のスタートを切るため、今年は真剣に大掃除を取り組みたい。 そうすれば、きっと美味しい年越しそばが食べれる筈だ。