落ち着きある照明の店内は温かみを感じる。スタッフはみな若くて元気に、そして笑顔で対応してくれる。
大きなL字型のオープンキッチンカウンターでは、料理が出来るまでの工程とその臨場感を伺い知ることが出来る。“春うらら”という店名の由来は、ずばりあの有名な競走馬“ハルウララ”。店の女将さんと同じ高知県出身の馬だ。その馬はとても弱く勝つことが出来なかったが、負けても負けても皆が応援をやめない。弱くても精一杯頑張るその馬の姿にみな心を打たれたのだろうが、この“春うらら”も皆が愛してやまないような店にしたいという願いからつけたのだと女将さんは言う。

春うららで頻繁にオーダーがある料理2品チョイスしてもらった。なぜこの2品?という質問に対し、女将さんはすぐさま『美味しいから』とキッパリ答える。 では、その自信の2品をご紹介しよう。
ショートリブと大根煮$4.75
これが目当ての常連さんも多いというほどのお墨付き料理。4〜5時間かけて煮込んだショートリブはまさに『溶ける』という表現がぴったりというほど柔らかい。柔らかいが、旨みをたたえたその肉は食べ応え十分だ。添えられる大根には旨み成分たっぷりのダシがしっかりと染み渡っている。醤油と味醂のみの味付け。あとは肉から染み出る旨みと時間がこの料理を最高の状態に仕上げている。ビーフの旨みがギュッと凝縮されたこの傑作料理を味わってない人は今すぐ足を運んでみよう。
黒豚の角煮 $4.50
フルフルとした感じが、食べる前から『絶対に旨い。そして柔らかい。』という期待感を持たせる。肉と脂の層が綺麗に残っており、箸を入れればすっと入る柔らかさだ。サラリとした甘さの煮汁には豚肉の旨みが凝縮されている。一口頬張ると、舌の上にはトロトロの食感と旨みのみが残るのみ。豚肉自体が上質であるせいか、肉の部分の繊維がしっかり残っているため、適度な噛み応えが楽しめる。箸で崩すとホロホロと崩れるその肉の部分を、旨みたっぷりの煮汁と絡めれば勝手に頬が緩んでしまう。脂の部分と、肉の部分の旨みと食感の組み合わせは『黄金の組み合わせ』と言ってもいい。脱帽の一品である。
また、この他にも本格的なお好み焼きも食べられる。ここまで美味しくて新鮮で、そして格安の居酒屋はなかなか見つかるものではない。是非一度足を運んでみてはいかがだろうか?